テロ?火事?爆弾?In Rottterdam

9月13日から、ドイツのハイデルベルグで開かれる学会出席のために9月10日から欧州遠征しました。
9月24日にイギリスのロンドン大学にも立ち寄る事になっていたので
せっかくだから、ついでに?かねてから行きたかったオランダのゴッホ美術館に行って
鉄道でブリュッセルまで南下して、ドーバー海峡をユーロスターでイギリスに渡る事にしました。
そもそもこのゴッホ美術館に行こうと思ったきっかけは、欧州遠征はオランダのスキポール 空港で
乗り換えていたのですが、いつもここではトラブル続きで
ゴッホ美術館の大きな袋を持った人が数多くいるのを横目で見ながら、この巨大な空港を 走り回っていたからです。
いつか機会があったら行きたいなって、ずっと思っていました。


出発日が9月10日だったし、その1週間前にはハイデルベルグ近郊の米軍基地とハイデルベルグ市内を狙った
テロリストがドイツ国内で逮捕されていたこともあって、関空のセキュリティチェックが厳しく
うっかり手荷物にしていた、10cmぐらいのはさみ・ナイフ・ドライバーまでとりあげられてしまいました。
ハイデルベルグは、数年前に一度秋に訪れたことがあって、とてもいい印象を持っていました。
フランクフルト空港からハイデルベルグに向かう途中に、アメリカ軍の基地が見えて
ここが狙われていたのかなぁ。 なんて思いながらバスに乗っていました。


鉄道で移動するので、ユーレールパスを持っていたから、鉄道は乗り放題です。
一時間かけて、フランクフルトまで行って駅売りのホットドッグを食べて帰ってくるなんて、 贅沢三昧です。
ドイツといえばビールとソーセージですが、たかだかビールとソーセージなんてあなどってはいけません。
駅売りのホットドッグでも充分、ほんとにおいしいです。 きちんとしたスーツをお召しになられた
ビジネスマン・ウーマンがぼろぼろパンをこぼしながら、歩きながらやベンチに腰掛けてや
あちこちでスーツケースを片手に食べてます。


乗り換えの駅で電車を待っていたら、ドイツサイズのかなりの巨体の男性が
前輪とハンドルがついた、巨大な三輪車ような 乗り物 に旗をたてて、駅のホームを 走ってきました。
あっ然としてみていたら、電車に乗車するために前輪をはずしたら、そのまま車椅子になりました。
駅には駅員さんはいないので、お手伝いしているのはさらに大型のサラリーマンのような男性でした。
はずした前輪は、そのまま電車の壁にたてかけて、車椅子は男性1人で押して乗せました。
あんな車椅子が1人で駅のホームに入ってきて、回りの人達の手助けで 移動ができてしまう
ドイツ鉄道の実力を思い知らされました。

以前アメリカのバークレーに住んでいたときには、バークレー大学がハンディを持つ学生さんを
積極的に受け入れていたので、ストレッチャーに寝たきりの女性が1人でがらがらがらと横断歩道を渡っていったり
電動車椅子に点滴をぶら下げた女性が歩道を猛スピードで駆け抜けたり、首から下をすっぽりマントで覆った 男性が
口にくわえた棒で、電動車椅子を操ってスーパーにお買い物にきている光景などを よくみかけてました。
みなさんお1人で行動されてて、もちろん回りにいる人はみんな
必要があれば手伝うぞ!体制で 彼らを見守っていました。
50年後の日本で、果たして同じ光景に出会うことができるだろうか。


ドイツ鉄道は世界1ということでしたが、車両のデザインの美しさや機能性は2等車でも
新幹線のグリーン車以上です。
ただ時刻表のスケジュールは、かなりあてになりません。私が1つ手前の 駅で降りてしまったのも
時刻表の到着時間を信じて疑ってなかったからです。
きっと車内放送はあったのでしょうが聞き取れなかったのでしょう。
ドイツ鉄道の名誉のために、ヨーロッパの鉄道は、近隣諸国と連絡されているので
おそらく近隣諸国の遅れが 影響しているのでしょう。
律儀なドイツ鉄道はきちんと、到着の遅れを待っててくれているのだと思います。
うっかり1つ手前の駅でおりてしまったり、反対行きの電車に乗ってしまったりは
どこに行ってもあいかわらずでした。


アムステルダムでは念願のゴッホ美術館にいきましたが、ただいま神戸美術館におでかけ中で
いるもながらの、すっとこどっこいでした。そういえばモンドリアンの世界1のコレクションを誇るハーグ市立美術館でも
モンドリアンさんは、現在カリフォルニアにおでかけでした。
ゴッホコレクションに興味があるなら クローラーミューラー 美術館の方が
行くのは一日がかりですが、充実しているように思います。


アムステルダムからブリュッセルに向かう電車の途中駅のロッテルダムで、何か車内アナウンスがあって
乗客がざわめきたち、一斉に電車を降り始めました。
これって本当に困ってしまうんですよね。車内アナウンスには英語バージョンもあるのですが
とにかく聞き取れないのです。車内アナウンスの後、乗客が誰も動かなければ、そのままOKなのですが
今回のように、全員が降り始めると何が起こっているのか全くわからないからです。
動こうにも動けないでいる私たちに、通りがかりに「早く降りなさい!」と声をかけてくれた人がいたので
とりあえず 降りることにしました。直後、私たちが乗ってきた電車はそのままアムステルダムに
引き返してしまいました。 「はて?」何が起こっているのか何もわからないまま、ホームに立ってました。
まずは、状況を把握しなくてはいけないので車掌さんと思われる人をつかまえて聞いてみたところ
この先のトンネルでテロ?火事?爆弾?で すべての電車が止まっていて、回復の見通しは今のところない
ということでした。さて、どうしましょう。
そんな中ででも言葉に不自由のない人々は、アナウンスのたびに徐々に減っていきますが
私たちはただホームのベンチに 座っているしかありませんでした。

一時間ぐらいすると、ホームには誰もいなくなってしまうし
アナウンスでブリュッセル行きの電車が動いているようにも 聞こえたので
荷物を抱えて動いてみることにしました。
インフォメーションのジャケットを着ている人をつかまえては、聞いてまわっているうちに
どうやらテロは誤報で、電車も徐々に開通しているという事がわかりました。
インフォメーションの指示のまま、ぎゅうぎゅう詰めの電車に乗り込んだのですが
さっき降りるように指示してくれた人も、奥の方に乗っているのが見えたので、ちょっと安心しました。
写真の大型犬は、荷物と人でぎゅうぎゅう詰めの電車の中で、ご一緒だった犬です。
混んでいて車両内に、はいれなかったので、通路でトランクの上に座っていたのですが
本当によくしつけられていて混んでいるときは、おとなしく存在すら気がつかないほど でした。
すいてきてからは、乗客のなごみにも一役かっていました。後方に見える、大型のご主人と大型のおくがたさまと
大型のバッグと、すべてが巨大な御一家でした。
お隣の写真はベルギーの最高裁判所の屋根を改築工事中で、みんなが立ち止まってみているのでみていたら
ヘリコプターのロープの先にかすかに動くものがあって、どうやらそれが、ひとであることがわかりました。

ユーロスターはユーレールパスでは割引程度のサービスだったので
2等車を選択したのですが 新幹線より窮屈でした。
1等車はかなり優雅なようですが、ユーレールパスが使えるドイツ鉄道の圧倒的な勝利って 印象でした。
途中でデイバッグにジーンズの上下ととってもラフな服装の2人組が、いきなりパスポートを見せなさい。
どこに行く?荷物は?なんていわれて「あんたこそ、なによ?」でしたが、それは入国審査員でした。
ユーロスターに泥棒さんが乗っているとは思わなかったけど、身分証を見せられて驚きました。
到着したロンドン駅で写真撮影をしていたら、叱られました。なぜ?

ロンドンでは地下鉄のストにであってしまって、ストの前日の夜の9時から準備のため駅を閉鎖してしまうので
出かけた先から、ホテルまで歩いて帰ることになりました。写真で ブルーの制服を着ている人達は
地下鉄の職員さんで 地下鉄を使わないルートを、朝のラッシュ時に説明していました。
ロンドン在住の人によると、子供達は学校に行くために早く家を出たりしていたのに
大人はストを口実にお休み・遅刻・早退だったそうです。
その隣は今回はMacを持参していたので、メール送信のために持参して、活躍してくれたおともだち達です。

今回の旅行は欧州でご活躍の日本人サッカー選手達の 応援も目的の1つだったのですが
オランダの小野くん・ベルギーの鈴木くん・イギリスの稲本くん・川口くんとは
残念ながらスケジュール的にニアミスでした。稲本くんのフラムはロンドンで応援に行けそうだったのですが

チケットを購入のために、フラムのファンクラブに加入まではこぎつけたのですが
チケットは登録住所に郵送のみで、 現地で受け渡しはシステム上、やっていないということで
スポーツバーでの観戦で諦めざるおえませんでした。
TVでは多くの日本人が、観戦していたのですが、みなさんどうやってチケットを手にいれられたのでしょう

Macを持参したのでデジカメで写した写真をメール送信できました。
最初のころネットカフェ探しでおたおたしていたことを思うと、随分の進歩です。

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