欧州からのメール送信物語   オーストリア編

今回のホテルの予約は学会が手配してくれたところ以外は 、インターネットでの予約でした。そういう時代なのですね。
8年前の欧州遠征のことを思うと、ずいぶん事情がかわってます。
旅行者用のインフォメーション・センターで手配してもらったり
夜遅く到着した空港や鉄道駅で、あやしげなホテル斡旋業者につれていかれたり
ホテル街で 夜中に1件ずつ聞いて回ってたりした、典型的なバックパッカー時代が嘘みたいです。

ウイーンのホテルはますだ氏がラボとの連絡がとれるところ、いうこともあって
インターネットサービスのあるホテルが絶対条件でした。実際「ますだ氏あてのFaxが来てます」のメールをもらって
それをウイーンのホテルに転送してもらうなんてことが、簡単にできてしまいました。


とぅちゃん・かぁちゃん経営の小さなホテルだったので 、ホテルのフロントの中のパソコンを使わせてくれました。
ここもすべての回線が共通なうえ、チェックイン・アウトでパソコンを使うから そのたびに、中断されてしまいます。
その間ホテルのフロントのなかで 、まん丸顔のアジアのおばちゃんは、お客さんに愛嬌を振りまいてました。
さぞかし不気味でご迷惑だったことでしょう。
スウェーデンでの経験から電話が鳴るとすぐ「下書きで保存」をして 、スムーズに対処できるようになりました。
おとぅちゃんの方は、タッチしてませんでしたが、50歳代後半と思われるおかぁちゃんの方は
パソコンを駆使して ホテルを切り盛りしている印象でした。 すばらしいです。ワープロもはやいです。

夕飯で立ち寄ったレストランのメニューに「インターネットサービス」 の文字を発見したので
あたりを見回したら、 バーのカウンターの中に 前回の英国遠征も含めて初めてMacを発見しました 。
欧州は圧倒的にWinです。 しかもグレーのiMacです。これは使わないわけにはいかないでしょう。
ウエイターさんに「使わせて」と申し出たらオーナーと思われる巨大なおじさんが
嬉しそうにニコニコとグレーのiBookを持ってきて私たちのテーブルの上に どんとおきました。
びっくり。
てっきりバーのカウンターの中であのiMacを使うんだと思ってました。
辺りを見回したらもう1人おじさんが同じグレーの iBookを バーのカウンターに腰掛けて使ってました。
「どやっ!なぁんもつながっとらんのやでぇ」って、
マジシャンのように iBookの回りを手でぐるぐる回してとっても自慢げでした。
「おいくらですか?」「ただでんがな」ということでオーストリアも 応援しなくてはいけなくなりました。
画面表示は英語に設定してくれてキーボードはドイツ語で
スゥエーデンとはまた違ったアルファベットがありました。

音楽の都ウィーン市立公園内でモーツアルト像を探しました。
予想に反してきんぴかりんの超どはでな像でした。
「それにしても派手なモーツアルトさんだねぇ。イメージちゃうよねぇ」
「ん?なんでモーツアルトさんがバイオリン弾いてんの?」 それはヨハンシュトラウスさんでした。
モーツアルトさんにもヨハンシュトラウスにもごめんなさいでした。

上の写真はザルツブルグの街角のいたるところで見かけた、牛のオブジェ
エゴンシーレの特別展を 開催中だったクレムス美術館の入場半券、 フンデルトワッサー建築のゴミ焼却場
クリムトの作品が展示されてるセセッション美術館の入り口です。

その後スイスまで鉄道で移動したので鉄道駅周辺で探してみました。
おいてある台数は少ないけど旅行者用のインフォメーション・センター
郵便局・鉄道駅・長距離電話サービス店などでちらほらみかけて
タイミングのいいところから、ちょこちょこ送信してました。

スイスに入国する前にスイスパスを使う手続きを駅で済ませなくてはいけなかったのですが
もう列車がくるまであと3分もないというのに、前のおばさんがとても 時間がかかってました。
私は先にプラットフォームにはいって、まにあいそうもなかったら
「待っててください」って車掌さんにお願いするつもりでした。 次は2時間後。
グワッシャ〜ン!というものすごい音にびっくりしてふりむいたら
ますだ氏が自動ドアに正面衝突して鼻血をだして倒れてました。なんで?
中で見ていた人達もあっぜ〜んとしていてました。
その日ますだ氏は立ち食いのハンバーガー屋さんで、目隠し状態で指をさしたドイツ語表示のメニューの中から
よりによって、みごとにチキンバーガーを当て
おぉあたぁりぃ〜!の一日でした。 彼はチキンを食べません。      
 

スイス編に続く

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